毛利家事変 参






 まっすぐに突っ込んでくる大将船なんて見たことがない。
 岡豊城のてっぺんからもくもくと黒い煙が上がっているのを目の端にとらえながら、隆景は敵の船の先端で仁王立ちしている偉丈夫を睨んだ。
「見事に騙されましたよ隆景殿!お久しぶりです!!」
 爽やかに手をふる信親に、うんざりとした顔で采配を振るった。
「いや、あの状況で間違えた貴殿がちょっと、アレだと思います!ありえないです!」
「いえ、仕方ないですよ!アニキから聞いた元就公の判別方法で考えるとあなたが元就公だと思っちゃったんです」
「判別方法?」
 あの海賊のことだ、どうせ碌でもない方法だろうと思いながら、小さく采配を前方に掲げた。
 命令の声を発する必要もなく、背後に控えた弓兵たちが一斉に矢を放つ。
 大将自ら、わざわざ毛利の強弓の前に現れるなど愚の骨頂だ。死にたがっているようにしか思えない。
 だが信親と彼に従う野郎共は危なげなくそれらを自分の得物で振り払った。
 挨拶代わりの攻撃はやはり挨拶でしかないらしい。
「申し訳ありませんが、しばらくここで足止めさせて頂きます」
「足止め?ああ、城を急襲でもしたんですね?大丈夫ですよ、あっちはアニキが守ってますし」
 大丈夫ですよ、の意味が分からない。
 隆景はイラッとして、背後に控える兵たちに合図を下した。
 その間にも互いの船が横付けにされ、渡し板が次々とかかる。
「隆景様」
 桂がそっと隆景の腕を引く。前線での戦に不慣れな主を、今度こそ守らねばならない。
 こちらへ、と数人の家臣に守られながら船の最深部分へと撤退していく隆景を、信親は追った。
 周囲の毛利軍から見れば由々しき事態である。我らが隆景様をお守りしなければ、という共通の思いで信親を囲んだ。
 よく統率された一糸乱れぬ動きに、長曾我部軍の兵たちがぎょっとして信親の指示を待つ。
 今この船にいるものたちのほとんどは、隆景が率いる小早川軍の兵であり、信親の部下たちである。
 元就と元親の戦で慣れた者たちは良いが、このふたりの率いる軍が衝突するのはほぼ初めてだった。
 以前隆景が影武者として元親に連れ去られたときは両軍が本格的にやり合う暇もない、実に短時間拉致事件だったわけである。
「若、小早川隆景ひっ捕らえたらどうするんです?首落とすんですかい?」
「アホかー!!」
 ばちこーん、と部下のつるつるの頭をひっぱたいて信親は怒鳴った。
 あまりの出来事に、野郎共が足を止めて振り返る。
「な、何するんスか!痛いっス!」
 横暴だ、とわめく部下だが顔は笑っている。マゾというわけではなく、気安い若殿とのスキンシップが嬉しいらしい。
 信親は遠ざかっていく隆景の小さな背中を見つめながら、ふっ、と笑った。
「ああ、怯える姿も可愛らしい・・・」
「怯えてましたっけ?」
 むしろ嫌がっているような顔でしたぜ、と呟く野郎共の声は聞こえない信親である。
 ぞくっと何かを感じたのか、遠巻きに様子をうかがっていた小早川軍の兵たちが一斉に襲い掛かってくる。
 口々に隆景様をお守りするのじゃー!と叫んでいる姿はどこかの新興宗教団体のようだが、毛利軍にしても日常の光景なのであった。
 この毛利一族の配下はとにかく主君大好きなのである。それは長曾我部軍も同じだが、毛利元就率いる一族に使える兵士たちに共通するのは踏まれたい、叱られたい、罵られたい、ああ、殿!お麗しい!!であり、敵軍から見れば相当気持ちが悪いが結束は強い。三本の矢どころか数十万の矢が一斉に毛利一族を崇め奉るようなものである。怖い。
 それはともかく、小早川隆景隊、別名隆景様を守り隊の水軍兵士らはそれぞれ手に槍を持ち突進してくるわ、頭上から矢を放つわ、終いには村上水軍が特攻をしかけてくるわで大波乱となった。
「やばいですぜ若、こいつら相当士気が高ぇ。しかも何か怖いッス」
「城の方燃えてますけどいいんですかね?」
 いいわけがない。
 が、信親は、振りむこうともせず、次々と敵の攻撃を弾き返しながら船内へと足を踏み入れた。
「大丈夫、アニキがいるから」
「そりゃあアニキに敵うやつなんているわけねえけど。・・・・・・あれ?若が捕まえたのって小早川隆景じゃなかったすか?」
「遅ッ!今その話題か!?」
 間違えた、今岡豊城にいるのは毛利元就その人だ、と呆れて告げると信親に従っていた守役の福留親政が深いため息をついた。
「自分は直に見たわけではないので知りませんでしたがね、まさか影武者と毛利の国主とを取り違えるなんて・・・・・・」
「だから仕方なかったんだって。そうため息ばっかりつくな、禿げるぞ」
 はっはっはっ、と爽やかかつ非常にいらっする笑い声を上げながら、信親はひとりでどんどん奥へと行ってしまう。
 福留はきりきりと痛む胃を抑えて、長曾我部の手の者は全員爆発しろー!などと叫びながら斬りかかってくる敵兵を華麗によけつつ後を追うのだった。
 狭い船内で槍や刀を振るうのは非常に困難である。
 信親は襲ってくる敵を、その長身を生かし刀で払うのではなく突きながら全速力で走った。
 彼もまた水軍を率いる若頭領なので船の構造はよく知っている。
 四層構造になっている上層部の最も上、箱作りの城郭にも似た矢倉に隆景はいた。
 数人の重臣に囲まれ、采配を手に堂々としたたたずまいである。
 罠があるかもしれない、ととっさに怪しく思った福留が走り寄り信親の前に進み出た。
 すぐさま矢が振りかかり、刀で打ち払いながら後退する。
 毛利の強弓の前に下手を打つことはできぬ。
 ぽん、と肩を叩かれ振りかえると、信親が真剣なまなざしでうなずいた。下がれ、という合図に半歩だけ言うとおりに下がる。
 屈強な武将たちに囲まれた隆景はやはり小柄で子供のようだ。けれどさすがは一軍を率いる城主、逃げも隠れもせず迎え撃とうとしている。
 信親はすう、と息を吸うと、叫んだ。
「結婚してください!」
「ごめんなさい!!」
 即答である。
「・・・・・・・・・・・若」
 背後から聞こえる福留の声には僅かな泣きが混じっているようにも感じられた。
 泣きたいのはこっちだ、とぐっと咽喉からこみ上げる熱いものを飲み下しながら信親は黙り込む。
 双方の兵たちもどうしたらいいか分からず、ぼんやり突っ立っているのみだ。
 が、隆景の瞳が僅かに揺れた。
 何かを確認するようについと視線をそらし、もう一度信親を見て、困ったような顔をする。
(困り顔も可愛い)
 元就の影武者をしているときとは違う素の表情は、くるくると変わって感情がすぐ表に出るようだ。
 なまじ美しい女性のように整っているだけに、大層男心をくすぐるものがある。
 それを見越して隆景に影武者の任を与えたというのであれば、やはり元就は相当な策士ではないだろうか。
 ひとりじめはずるい。アニキはなんだかんだで元就とあれこれしているのに。
「隆景殿。その、自分は貴殿を悪いようには致しません。まずは文通から」
 いやいや交換日記からでも、と言いかけて、背後から山でも動いているかのような轟が響いて振り返った。
「うわあ!?」
 なんじゃありゃ、と声を上げ慌てて隆景のいる方へと走り寄ろうとするが、護衛の放つ矢にたたらを踏んだ。
 迫ってくるのは見たことのある巨大なからくり兵器だ。真・富嶽参号改とか何とかいう名前を元親がつけていたやつだ。
 何が真で改なのかは分からないが、何故か角が増えていたり鳥居が載っていたり回る神輿がついてたりしているので、おそらく元就に自慢するつもりだったのかもしれない。非常に痛々しいが今更である。
 それが何故ここへ突進してきているのか。
「た、隆景殿!とりあえず逃げましょう!あんなのに体当たりされたらこの船もろとも海の藻屑です!」
 さあ俺の腕の中へ!とがばっと腕を広げて飛び込んでくるのを待っていたが、いつまでたっても隆景は動かなかった。
 恥ずかしがり屋さんだなあ、だがそこがまた可愛い、とへらりと頬を緩めた瞬間、背後で殺気がして飛びのく。
「おいてめぇ何してやがる変態」
「・・・・・・・・・・・・え?」
 軽い足音とともにどこからか現れたのは細身の武人だった。
 二本の槍を携えた姿は麗人としか言いようがない。隆景や元就にひどく似た顔立ちだが目つきが恐ろしい。
 視線で人を射殺すような殺気に満ちたそれは元就ゆずりだろうか、とすら考える。
 そこまで思い当って、信親は声を上げようとして、だが後ろにいる隆景に先を越されてしまった。
「兄上」
「・・・・・・おにいちゃんですか」
 そういえば毛利両川、というからにはもうひとりの川がいるに決まっている。
「えっと、隆景殿のおにいちゃんですか?」
 どこから飛んできたんですか忍者ですか、などと尋ねる空気ではない。
「兄上、元就様は」
「それならそこに」
 ほれ、と後ろを振り向くことなく親指でくいと背後をさす仕草はなんだかとっても怖かった。
 なぜなら彼は信親から一切視線を外そうとしないからだ。穴があくほど見つめている、と言えば色っぽいが睨み殺されそうである。
 やがてどおおおおおん、と鈍い音をたてながら、真・富(略)は安宅船に衝突するぎりぎりのところで止まった。
 先端部分には仁王立ちしている緑と甲冑姿。小柄なくせにかの豊臣秀吉より大きく見える威圧感は半端ない。
「元就様!ご無事でしたか!」
「当然だ」
「あ、アニキは!?」
 信親や野郎共がこぞって真・富(略)見つめていると、元就はひらりとジャンプして危なげなく安宅船へと降り立った。
(こ、これがアニキが言っていた妖精跳躍!)
 何て神々しく、美しいんだ。
 ごくりと生唾を飲んで、だがじんじんと突き刺さる殺気に満ちた視線が痛い。
 かくして信親たち長曾我部軍兵士の対面に、隆景、元就、そして殺し屋の目をした隆景のおにいちゃんの三人が勢ぞろいした。
「アニキはどうしたんですか」
 まさか殺っちゃったんじゃ、と焦る信親らに、元就は冷ややかな笑みを浮かべた。
「あやつならあそこで伸びておる」
 そう言ってそれまで自分が立っていた場所を指差した。
 目を凝らすと、元親の部下に支えられてよろよろしている元親がこちらを見て手を振っている。
「負けちゃったんスか」
 思わず情けなさそうに言うと、元親は歯をむいて怒鳴った。
「違ぇよ!元春とやりあってたら後ろからどつかれたんだよ!見ろこの瘤!」
 ほれ、と見せた後頭部はかわいそうなほど腫れあがった大きなたんこぶができていた。実に痛そうだがぴんぴんしているので大丈夫だろう。
「しかも勝手に野郎共脅迫して俺の大事な真・富(略)を強奪しやがった!」
「・・・・・・何やってんすかアニキ」
「いや、それが」
 説明しようとした元親の腹めがけて元就が扇子を放り投げた。
 しゅっと鋭い手裏剣のように、それは見事に命中し、元親はごふっと空気の塊を吐きだしてうなだれる。
「良いか貴様ら、よく聞くがいい。このからくり兵器はこれより毛利のものよ。返してほしくば」
 と、細く白い指をぴたりと信親へと向ける。
「そこの阿呆面した次代長曾我部の跡目の力量次第」


 さすがに元就に対して文句を言うことはできないが、元春は不満たらたらであった。
 長曾我部元親との決着をつける暇もなく、後ろにいた元就が鬼の後頭部を殴りつけ昏倒させてしまったのである。
 満足に力をふるえなかった元春の完全燃焼ぶりは体中をくすぶって、八つ当たり気味に今度は相手を変えたのだった。
 元就がやめさせたのは本当に単にからくりを奪うためだったのだろうか。何故自分が元親を倒すまで待っていてくれなかったのか。
 苛立ちは募るがそれを口に出すことはできず、だがふくれっ面をしているのは丸わかりだっただろう。
 わざわざこの場を整えてくれた、というわけではないだろうが、結局同じことだ。戦えればそれでいい。
 しかも相手は弟を誑かそうとしている長曾我部の跡目ときた。これはギッタギタのけちょんけちょんにしなければ気が済まぬ。
「兄上、あまり無茶はダメですよ」
 無理するな、ではなく無茶するな、と声をかける隆景は、兄のことをよく知っている。
 暴走して長曾我部の跡目を万が一ぶっ殺してしまいでもすれば、徳川から何を言われるか分からない。
 そうなる前に元就が止めてくれるだろう、などと甘いことは考えていない。
 元就であれば、しれっと「長曾我部信親なら転んで頭を割って死んだ」くらいのことを言いそうだ。
「殺していいんだよな?こいつ殺していいよな?」
 爛々と目を光らせて二本の片鎌槍を構える元春が本気と見て、信親も表情を改めた。
 隆景と、そして最大の障害であろう元就を納得させるためには元春を倒さなければならないらしい。
 裏を返せば自分の力を認めてもらえさえすればいいのだ。
「俺が勝てば隆景殿を四国へお連れしてもいいんですね?」
「はぁー!?」
 何言ってのこの人、という顔をする隆景と周囲の毛利兵たちだったが、元就は唇に指を当ててしばらく考えるそぶりを見せた。
「ちょ、ちょっと元就様!?まさかからくりと私を交換するおつもりですかー!?」
 ひどいこれはひどい、と采配をぶんぶん振り回しながら涙目になる隆景を桂が必死に抑えている。
 元就は少しだけ笑って、首を振った。
「連れていかれては困る。が、そなたが元春に勝てればその力を認め、隆景の意思に反しない程度に中国へ渡る許可をやろう」
「じゅうぶんですおとうさん!」
「誰がおとうさんだ貴様死にたいか」
「すみませんでした」
 とっさに口をついて出た謎のセリフをあっさり引っ込め、信親はひとつ大きな深呼吸をすると刀を構えた。
「遺言は残さなくていいのか?」
 じり、と地面を踏み慣らしながら元春が低い声で問う。怒りを抑えたその表情は暗く、ああよほど自分は嫌われているのだな、と信親は思った。
「本当は仲良くしたいんだけどな」
「ありえんな」
「そうかなあ。意外とうまくいくと思うんだけど。おにいちゃん」
「誰がおにちゃんだ貴様ァァァァァァァ!!」
 いちいち地雷を踏みぬく信親に、元春が跳躍した。
 高い位置から突き出してくる一本の槍を振り払い、後退して構えたそこにもう一本の槍が攻撃をしかける。
 見た目に反してずん、と重いそれが信親の手を痺れさせた。
 ぐ、と腰を落として力をため、弾き飛ばす。元春はくるりと宙返りをして猫のように敏捷に再び襲ってきた。 
 身軽というだけではないな、と次々と繰り出される槍を弾きながら信親はこめかみにつたう汗を感じた。
 一撃一撃が重い。それにきちんと体重が乗っていて、それでいて途中でいくらでも方向を変え急所を狙ってくる。
 まず足首が強い。次に腕の力がある。かなり鍛錬を積んでいる証拠だ。
(さすがは猛将と名高い鬼吉川)
 武勇だけなら元就をもしのぐと噂されている。おそらく彼は猪突猛進型、つまり自分や元親によく似たスタイルだ。
 それでいて狡猾。
 きっちりと急所を狙ってくるのを避けながら、これは本気を出さねば本当に殺されるかもしれない、という考えがよぎった。
「うらぁ!」
 ぶんっと風を斬って槍の穂先が信親の胴を薙ぎ払う。
「くっ、やるな!」
 かろうじて大太刀で腹をかばったが、衝撃全てを殺すことはできずずるずると後ろへ押し出されてしまった。
「こちらからも行くぞ!」
 ぐ、と踏み込んで突進する。
 彼が使う刀は通常のものとは少し違う。まず柄が若干長い。これは海上での戦では棒としての役割も必要になるからだ。
 相手の体を突いて海に落としてしまうほうが手間がかからないし武器としての消耗度も少ない。
 なので海の男は長物を良く使う。元親が碇槍を振るうのも同じ理由である。
 ただ信親は刀の腕に自信があるので、結果体に合わせた大太刀を使うことになる。刀が錆びてしまうことも考えて背にはもう一本予備を差していた。
 けれど、と信親は通常の海での白兵戦とは別に考える必要がある、と思った。
 元春の脚力は獣のようで素晴らしく、速度も跳躍力も通常の兵とは比べ物にならない。体を突いて体勢を崩せる可能性は万に一つもないと思っていい。
 だから結局斬り合いになる。長い槍相手ではかなりの不利だ。相手の懐に飛び込むことがどうしてもできない。
 それでも信親は果敢に攻めた。確かに槍は周囲を遠くまで薙ぎ払うが隙も大きい。
 そこを狙う。
「そこだ!」
 元春が槍を振り上げ払った瞬間を狙い、足元を掬われたふりをして前方へ駆けだす。
 初めて元春の顔色が変わった。
 かかった!
 信親は口元に笑みを浮かべると鎧の隙間を狙い太刀の刃を払おうとした。
「兄上!」
 隆景の叫ぶ声が聞こえたが、この時ばかりはそれに気を取られるわけにはいかない。
 男の勝負に加減など必要ない。それは武士の誇りを傷つけることになるからだ。
 というのは建前だ。とっさに手を止めることはできない。
 斬った、と勝利を信じた瞬間、背後から熱風を感じてはっとした。
 ぐぐぐ、と強い風に押されて、元春ともども床板へ吹き飛ばされる。
 背中にひどい痛みを感じた。火傷をしている。
 転がっている元春が体の下で呻いて、慌てて目を向けると信親の刀はちょうど元春の腹のすぐそばを横切って床へと突き刺さっていた。
 あの瞬間身を捻って避けたのか。
 ぞっとして飛びのく。
 振り向くと、采配を手にした隆景がうろたえた様子で立ち尽くしていた。
「・・・・・・隆景殿」
「あ、あれ・・・・・・?」
 隆景は自分で驚いたような顔をして、采配を見た。
「炎、が」
 どんなに修行をしても引き出せなかった、元就から譲られたそれが。
 赤々とした炎に包まれ、留まっている。
「力を引き出したか」
 離れた場所で見守っていた元就が呟いた。
 隆景が前へ進み出る。片膝をついて呼吸を整えている元春を見ながら、小早川水軍の将は凛とした面持ちで信親を睨みつけた。
「この勝負、私が後を引き受けましょう」